吉増剛造,マリリア【葉書Ciné】#14「ピンチハンガーってのは、白い雨の化身だな」2020.7.30(Quintafeira)

当動画の編集と運営は、書肆吉成とコトニ社が共同で行っています。

詩人・吉増剛造さんとシンガーソングライター・マリリアさんのgozo’s DOMUSというチャンネルで、 2020年4月30日より毎週木曜日に映像詩「葉書Ciné」をアップしています。

マリリアさんの歌「EMA」(絵馬、a thousand steps and more)

In the cradle’s country
A white reed fence
Stepping gingerly between wake and nightmare
The feet walk on

In the cradle’s country
A white reed fence
Strain ears to hear
Clear sky
Getting off at a station
Walking toward the future
Strain ears to hear

Fisherman Kompira san is there any room in the sky to hang this Ema where can I find it

揺籃、

、地

葦垣
、白く

夢魔の境に
、歩がすすみ

、耳
  を
   澄まし、
  、
空はハレ
  、

(……)

郊外の
、駅で
降り

未来の
、ほう

、耳

 澄まし、

(……)

漁師さん、金比羅さん、この空(そら)に吊る絵馬は、どっかにないかしら、ー

詩集『熱風』から

葉書詩ー吉成秀夫氏へ。2020.7.23木曜日

“岡田隆彦とセロニアス・モンク”が、半音階で、あるいは、遥かな遥かな襲ね合せによって、まったく想像もしていませんでした、うーん“他界”の宇宙に入りました、…。そして自(おのず)から想い浮かびましたのが、(先師)飯島耕一さんの“澄んだ母音(ぼいん)”という深いヴィジョンでした、…。二十年たって、とうとう、わたくしも牛の(カウ)ベルを叩きはじめました、…。ゴゾhi


「母音の洞穴からなにかが聞こえてきていたー飯島耕一」『火ノ刺繡』(饗文社、2018)p572 飯島耕一『アメリカ』(思潮社、2004)に「バド・パウエルに捧げる二つの詩」がある。