港千尋「ウィルス、画像、書物」2020.8.28【書肆吉成インタビュー第1回】

2019年12月8日に武漢から発生したコロナウイルス感染症はまたたくまに世界に広がる「パンデミック」となり、世界中の都市がロックダウンする事態となりました。ブラジルの奥地や、2020年12月には南極大陸にまで発症者が現れ、いまやすっかり地球上の人類を覆い尽くしています。日本においては本編にも登場するダイヤモンド・プリンセス号内で最初の集団感染がおこり、政府は「水際」対策として上陸を許可せず推移をみまもることで「封じ込め」ました。2月には北海道の札幌市において雪まつりのスタッフから発症が確認され、そこからコロナウイルスとの長い戦いが始まりました。2021年2月現在は東京オリンピックをめぐる茶番劇をよそに日本でもワクチン供給のめどがたつようになり、その効果が期待されています。
本動画は、日本で最初の感染が確認されて半年がたち、札幌をはじめ東京、大阪などで「自粛要請」を経験したのち少し落ち着きを取り戻した2020年8月に収録しました。編集になかなか着手できず公開が遅れたことをお詫びします。

参考文献は以下です(いずれも港千尋著)
文字の母たち インスクリプト、2007年
文字的眾母親:活版印刷之旅 台灣商務印書館、2009年
書物の変 グーグルベルグの時代 せりか書房、2010年
インフラグラム 映像文明の新世紀 講談社選書メチエ、2019年

インスクリプトの連載 「COVER STORIES」