文芸雑誌「ドノゴトンカ」は1928年に岩佐東一郎、城左門、西山文雄、依田昌二らによって創刊され、北園克衛、岡崎清一郎、原研吉、冨士原清一が誌上を賑わしました。その前身には「東邦芸術」「奢灞都(サバト)」があり、後続として「文芸汎論」があります。
中心人物の岩佐東一郎は、堀口大学に師事、日夏耿之介の知遇を得て象徴派詩人として活躍しました。
モダニズムの時代に輝いた貴重な詩誌「ドノゴトンカ」全21冊のうち、入手することができた5冊を簡略に紹介します。
紹介文献は以下です。
「ドノゴトンカ」
1巻2号、3号、4号、6号、7号(いずれも昭和3年刊)
「アイデア 日本オルタナ出版史1923-1945」通巻354号(誠文堂新光社、2012.9)
『現代詩誌総覧 ④ レスプリ・ヌーボーの展開』内堀弘ほか編(日外アソシエーツ、1996年3月)