吉増剛造,マリリア【葉書Ciné】#7「私たちが忘れちゃってる無造作」2020.6.11(Quintafeira)

当動画の編集と運営は、書肆吉成とコトニ社が共同で行っています。

詩人・吉増剛造さんとシンガーソングライター・マリリアさんのgozo’s DOMUSというチャンネルで、 2020年4月30日より毎週木曜日に映像詩「葉書Ciné」をアップしています。

葉書詩 2 JUN 2020 吉成秀夫さんに。
わざと、まどかに、愛らしく、…なのでしょうね。川端さんのおメを透して、わたくしは、はじめてハニワさん、…の秘密(ヒミツ)を、覚ることが出来ました、…ね。川端さんのおメとハニワの乙女(おとめ)のメとが、襲なっていたとはね、…、水原(ミズハラ)さん、…。ゴゾhi

エミリー・ディキンソン
As if some little Arctic flower
Upon the polar hem –
Went wandering down the Latitudes
Until it puzzled came
To continents of summer –
たんぽぽ
Como se uma florzinha
Da zona polar sul
Fosse caminhando pelas latitudes
Ate chegar aos continentes do verao
ポルトガル語翻訳はアロード・ジ・カンポス『Matas de garoa』より

『生誕120年 文豪川端康成と美のコレクション展記念論考集』姫路市美術館・姫路文学館、2020年


パウル・クレーPaul Klee
『裸のメモ』書肆山田、2011の表題作の副題にP・クレーのように、火を心から手の方へ、ゆっくりと運んで行くこと、…)となっている。
「パウル・クレーの赤い火の道(大きく弧を描く坂道。…)『静かなアメリカ』書肆山田、2009 多木浩二との対話「ベンヤミンという<経験>をめぐって」『静かなアメリカ』pp217-218、p228
手紙のもつ、神秘性に手がつけられない様子でした。(…)、あれは”手紙の生活(世界)”ね。そうかと気がつく、…僕のは伝言、メッセージのメモに近い。その断片性、そして始原性を(パウル・クレーに聞いてみたかった…)というふうに考えていたらしい。『ブラジル日記』p22 、
書肆山田2002、
「Strasbourgの杏子」『剥きだしの野の花』p133(岩波書店、2001)

川端康成
p57『静かなアメリカ』
1992年3月28日 暑 ※ブラジル到着12日目 「川端さんヨミハジメ。」 『ブラジル日記』p23
1992年4月28日 曇 「川端全集第三巻読了。」 『ブラジル日記』p27
床下浸水「心には、「奥島」というものがあるらしい」『剥きだしの野の花』p14
吉増剛造展覧会「涯テノ詩聲」(足利市美術館)に川端の書が出品されていた。

掌(てのひら)
掌をみるとそこに校庭がうつっている、女先生も手鏡を片手に―詩「青空とちぎれ雲」『草書で書かれた川』

たんぽぽ
エミリー・ディキンソンの詩にある「ダンデライオン Dandelion」について吉増さんはたびたび書いている。

アロード・ジ・カンポス
アロード・デ・カンポス氏の家へ。丁寧で、思慮深く、コンセプチャルで、豊かな詩心に敬意をいだく。よかった。なにより、たのしい。『ブラジル日記』p89
『火ノ刺繡』p165以降に記述あり。