吉増剛造,マリリア【葉書Ciné】#30「『水が濡れている』と読めてしまうような詩の世界」2020.11.19(Quintafeira)

当動画の編集と運営は、書肆吉成とコトニ社が共同で行っています。

詩人・吉増剛造さんとシンガーソングライター・マリリアさんのgozo’s DOMUSというチャンネルで、 2020年4月30日より毎週木曜日に映像詩「葉書Ciné」をアップしています。

CICADA

Spring time in Paris
Wooden house “tokonoma”
Hon yara mui
A voice came to me

Cicada, cicala
Calmly sitting
On veil thin paper
Whispered to me

Paper fiber
Uneven
I quietly heard

Cicada, cigala
Paper fiber
Uneven
Mosaic eyes
Uneven
I’ll never forget

Cicada, cigala
Almost forgetting
Almost weeping
Slightly inclined

Spring time in Paris
Wooden house “tokonoma”
A voice came to me
Hon yara mui
Hon yara mui

葉書詩 9 NOV 2020
ウーン、マイルス・デービスの心(こころ)にも小川(おがわ)が流(なが)れているね、…ということorことばの流(なが)れと、出逢(であ)うところにまで、生きで出逢(であ)うことになるとはね。宇宙(うちゅう)の渕(ふち)の深さの、…
小川(おがわ)よ、小川(おがわ)。

-映像の中の言葉-
パリでエッフェル塔
2006年
蝉の歌
雨のなかの昆虫の目
宇宙の垂直性
井上靖記念館
旭川
星野リゾート
萩原朔太郎
小川
鯨の歯
北海道旭川
ふるさと
エッフェル塔の水に
マーサ・ナカムラ
『雨をよぶ灯台』
「鯉は船に乗って進む」
気絶するような感じ
「水が漏れている」
誤読ですよ「水が濡れている」と読めてしまうような詩の世界が、奥深い世界が
体が震えるような感じがしますけど
あの大洪水、大災害
遠いところで捉えているところがある
前橋の選考報告の会場で
気が変になって倒れちゃう
失神
水の感覚
水のほうから言っている
大河・利根川を眺めながら
小川、こういう言葉をささやいた
マイルス・デイヴィス
DOMUS日記
ありがとうございました
マイルスの心にも小川が流れているな